宿泊業を営むこまめなご夫婦と「とても喜んでくれたお客様」の話をしていたことがある。

宿泊されたお客様には数日後にお礼の便りを出していたことがわかった、そして、趣味や記念日・誕生日などで毎年同じ時期に来てくれるお客様が以外と多いこともわかった。

それならば、利用数日後の便りの他にも、10ヵ月後にもう一度便りを出してみたらどうでしょうかということになった。

自動車の車検の案内が届くように、データベース化して10ヵ月後に便りを発送すればいいのだが、エクセルやアクセスを駆使するようなご夫婦でもないので、10ヵ月後に忘れずに便りを発送するには古い帳簿をひっくり返しながら便りを書く必要があるのが不安だった。

数ヵ月後に、ご夫婦から連絡がありました。

「中沢さんがね、心配していたこと簡単に解決できました!」

さすがだなと思って、再度尋ねてビックリしました。1月、2月、3月・・・と茶封筒が並んでいるだけです、そこには数枚のハガキが入っているものや、まだ空のものがあった。

利用数日後に、1度目の便りを書くときに、10ヵ月後の便りも半分作ってしまい、未来の発送月の封筒に入れておくだけらしい。なるほど、これなら簡単です、パソコンや分厚い帳簿をひっくり返す必要は無い。

未来の便りを見せていただくと、見入ってしまう文章!なるほど、10ヵ月後に思い出しながら書くよりも、感動が残っているその時期の方が心に響く文章が書けますよね!その便りは、下半分が空白になっている、そこへは発送する時にメッセージを追加しようと思っているらしい。

現状を整理すると、新しい販促方法が見つかる、実践してみると次のステップが見えてくる。

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